今のお笑いの一部分は、世の中に多大な悪影響を及ぼしているように思います。 弱い者をいじって、おちょくってその様を見て周りでみんなが楽しむ。 こんなTV番組が多すぎる。 挙げ句の果てにそれを専門にするリアクション芸人なるものまで。 それって、芸ですか? もし、そのようなTV番組を好んで観ているのならあなたもその一部です。 この構造、なにかに似ていると思いませんか? そう、大津のいじめ自殺問題です。 こういうTV番組を毎日のように観ると少なからず、いじめる、いじめられているのを見て面白がるって行為が当たり前になっていくのです。 例えば、もっと日常的な場面で、 目の前で誰かがころんだとしましょう。 昔は、「大丈夫ですか?」と駆け寄る人がほとんどだったし、離れて見ている人も、 心配そうに見ていたものです。 今はというと、「大丈夫ですか?」と駆け寄る人もいますが、笑っているひとの多いこと。遠くから指さして「今のころびかた、面白かった」とか…。 大津のいじめ自殺問題もほとんどの生徒が知っていたようですが、いじめられている様子をみて面白がっていた生徒も多いはずですよ。 そして、最近この問題に関して学校側の保護者説明会で学校側に詰め寄る保護者や学校側を批判する保護者。 今頃なに言ってるんですか? ほとんどの生徒がいじめを目撃しているんですよ。 そのことを自分の子供から何度も聞いていた保護者も多数いるはずです。 そのときにまとまって学校側へ詰め寄るべきじゃなかったのですか? 自分の子供がいじめられているわけではないので無関心ですか? 自殺するまでは、いじめられている様子を聞いて面白いと思っていませんでしたか? だって、ガムテープで巻かれたり、虫とか食べさせられたりとかお笑い番組でやっていることといっしょじゃないですか。 もしあなたが、そのようなくだらないお笑い番組を観て面白がっているのなら、横で観ているあなたの子供は面白そうなので、実際に見てみたいとかやってみたいと思っているかも知れませんよ。