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バイリンガル

私の前職は、カタログやポスター撮影におけるインテリアスタイリストです。 フリーランスの駆け出しの頃は、スタジオに居候してた時期もあり撮影の手伝いもさせられていましたので、当然ストロボも扱えますし4×5カメラで撮影もできます。 そして現在は、言わずと知れたカタログやポスターのフォトリアルCG制作です。 近年のカタログやポスターは撮影からフォトリアルCGへとシフトしてきていますので、 スタジオがCGチームを持つことも多くなりました。 CGクリエーターは、ライティング、カメラワークが苦手なのでカメラマンとタッグを組むことは、理想的なスタイルのはずですがうまく機能していないことが多いことに疑問を感じていました。 しかしMaxwell Render 3.0 活用セミナーでその理由がよくわかりました。 カメラマンはカメラマンの言語があり、CGクリエーターはCGクリエーターの言語があります。この言語とは、専門用語だけではなく、考え方や流儀も含みます。 例えて言うならカメラマンは英語をしゃべり、CGクリエーターは中国語をしやべりお互いの言語はまったくわからないという状態です。 身振り手振りでコミュニケーションを取りますが、お互いの考えは伝わるはずもなく次第にイライラして、うまくことが進まないようです。 おかげさまで私はバイリンガルなので、どちらの言語も理解できます。 理解出来るがゆえに、言語に違いには気がついていなかったわけです。 自分自身が仕事をする上では不自由しませんが、無意識にカメラマンやデザイナー、ディレクターに中国語で説明したり、CGクリエーターに英語で説明してしまっていたことがあるのではないかと反省しています。 これからは、セミナーなどにおいても適正な言語でしゃべるように心がけたいと思います。 ちなみに自分を例えるなら中国にいるアメリカ人といったところでしょうか。

物理的アプローチと物理ベースのアプローチ

昨日はMaxwell Render 3.0 活用セミナーで登壇してきましたが、 今回のセミナーはいろんな意味で大変勉強になりました。 Maxwell Renderのセミナーではありましたが、CG全般の話も多く面白いセミナーでしたよ。 私には、Maxwell Renderを解説する役割もあったわけですが、Maxwell Renderの物理的に正しいアプローチを説明するためには、比較として一般的なレンダラーの物理的に正しくないことを引き合いに出すことになりますので、Maxwell Render以外のマテリアル、ライティング、レンダリングの問題点もわかっていただけたのではないかと思います。 ただ、マテリアル、ライティング、レンダリングの問題点をお話するにとどまったので、本当は問題の解決方法もお話できればもっとよかったのだとは思いますが、 そこんとこは、Maxwell Renderのセミナーですのでお許しを…。 Maxwell Renderは、シュミレーターですので物理的アプローチでセッティングしていくわけですが、大半のCGソフト、レンダラーは物理的に正しくなので物理的アプローチはできませんし、無理矢理物理的アプローチをしようとするといい結果が出ません。 それは、大半のCGソフトは物理的アプローチを受け入れる仕組みになっていないからです。 ですから、物理現象を基本的な考えとして、うまくCGソフトへ落とし込んであげる必要があるのです。 これからは、そのことを物理ベースのアプローチと呼ぶことにします。 レンダラーに対しては、正しく物理ベースのアプローチをして上げることが凄く重要です。 正しい物理ベースのアプローチが出来れば、どのレンダラーでも同じようなレンダリングは出来ます。 ただし、昨日もお話しましたが一般的なレンダラーとMaxwell Renderとは決定的な違いがありますので、Maxwell Renderのようなフォトリアルを求めるのは基本的には不可能です。 (昨日は不可能な部分の解決法もほんのちらっと言いましたよ。) うん、それも物理ベースのアプローチだな。 もうひとネタふたネタ書きたいこともありますので、仕事でいっぱいいっぱいになっていなければ明日にでも更新します。

禁じ手を使ってしまったCINEMA4D

先日、CINEMA4DのMAXONとAdobeとの戦略的提携が発表されましたが、どうやらAdobeのAfter EffectsにCINEMA4D Lite という機能限定のCINEMA4Dが無料でバンドルされるらしい。 CINEMA4D Liteの機能は、詳しくわからないがUIを見る限りではCINEMA4Dと変わるところは見受けられないし、メニューMoGraphもある。 一部C4Dユーザーは、CINEMA4Dがメジャーになるのではないかと喜びの声を上げているが、それには待ったを言いたい。 CINEMA4DとAfter Effectsの連携強化は非常にいいことではあるが、約10万円以上するCINEMA4Dを無料で提供するのは問題があるのではないだろうか。 MAXON的には、多くの人にCINEMA4Dの基本的な機能を使ってもらい、より高度な機能が必要になれば、CINEMA4DのStudioなどのハイグレードのバージョンに移行してもらうのが狙いであると推測できるが、グレードが違ったとしても無料で使えるというのは確実にCINEMA4Dの価値を低下させる。 さらに、3DCG自体の価値をも低下させかねない。 また、現在CINEMA4Dを使ってるユーザーには百害あって一利なしなのではないだろうか。 まず、CINEMA4Dを使っているいると言えば、「あ〜、あのAfter Effectsにタダで付いてくるヤツ」という見方は免れない。(グレードが違うと言っても基本そういう認識なのだ。) また、中途半端にCINEMA4Dをさわれる人間が氾濫すると非常に仕事に支障をきたす。 興味本位やどのように制作しているかを盗みたい人がわんさか増えて、ムービーや画像の納品で済んでいた案件も念のためとか言われて(何が念のためかわからんままに)CINEMA4Dのデータも納品させられたりする機会も増えるだろうと想像できる。 勝手にデータを変えられたり、データを部分的に流用されたりなど。うっとおしいことが山ほど想像できる。 以前にMAXONが学生版のCINEMA4Dを無料にした時にも非常によくないと感じたが、今回の無料提供はついに禁じ手を使ってしまったと言わざるおえない。

笑えない「お笑い」

今のお笑いの一部分は、世の中に多大な悪影響を及ぼしているように思います。 弱い者をいじって、おちょくってその様を見て周りでみんなが楽しむ。 こんなTV番組が多すぎる。 挙げ句の果てにそれを専門にするリアクション芸人なるものまで。 それって、芸ですか? もし、そのようなTV番組を好んで観ているのならあなたもその一部です。 この構造、なにかに似ていると思いませんか? そう、大津のいじめ自殺問題です。 こういうTV番組を毎日のように観ると少なからず、いじめる、いじめられているのを見て面白がるって行為が当たり前になっていくのです。 例えば、もっと日常的な場面で、 目の前で誰かがころんだとしましょう。 昔は、「大丈夫ですか?」と駆け寄る人がほとんどだったし、離れて見ている人も、 心配そうに見ていたものです。 今はというと、「大丈夫ですか?」と駆け寄る人もいますが、笑っているひとの多いこと。遠くから指さして「今のころびかた、面白かった」とか…。 大津のいじめ自殺問題もほとんどの生徒が知っていたようですが、いじめられている様子をみて面白がっていた生徒も多いはずですよ。 そして、最近この問題に関して学校側の保護者説明会で学校側に詰め寄る保護者や学校側を批判する保護者。 今頃なに言ってるんですか? ほとんどの生徒がいじめを目撃しているんですよ。 そのことを自分の子供から何度も聞いていた保護者も多数いるはずです。 そのときにまとまって学校側へ詰め寄るべきじゃなかったのですか? 自分の子供がいじめられているわけではないので無関心ですか? 自殺するまでは、いじめられている様子を聞いて面白いと思っていませんでしたか? だって、ガムテープで巻かれたり、虫とか食べさせられたりとかお笑い番組でやっていることといっしょじゃないですか。 もしあなたが、そのようなくだらないお笑い番組を観て面白がっているのなら、横で観ているあなたの子供は面白そうなので、実際に見てみたいとかやってみたいと思っているかも知れませんよ。

アメイジング・スパイダーマンに行って…。

昨日は夕方から近所のなんばパークスシネマにアメイジング・スパイダーマンを観に行きました。 過去のスパイダーマンシリーズから、キャストを一新して、主人公の高校時代を描くまったく新しいスパイダーマンです。 過去のスパイダーマンシリーズも全作品観ていますが、アメイジング・スパイダーマンの方が断然いい。 アクションシーンは少なめですが、演出がすばらしい。 ストーリーで魅せます。 映画の感想はここまでにして、 アメイジング・スパイダーマンは結構ガラガラでしたが、満員で席がなくなっていた映画がありました。 それは、なんとあの沢尻エリカのヘルタースケルター! えっ、マジっすかぁ、そんな人気あるんですかぁ。 さらに目を疑ったのは、映画が終わるとシアター5から出てくる沢尻エリカ気取りの女の子の大行列。 シアター5満員だったので、229人の大行列。(こわかった) その光景を見て漠然と思ったのは、「これでいいのかぁ、日本!」

精神論にもの申す!

もうすぐオリンピックだからっていうわけじゃないですが、 日本人ってよく根性とか気合いとかいいますよね。 根性とか気合いで勝てると思っているなら、それはウルトラマンが実在していると思っているぐらいありえないことだと思いますよ。 そもそも世界中のトップレベルの選手は、根性もあれば気合いも入れていますよ。 その中で、根性も気合いもスーパーサイア人レベルまで高めて勝とうなんて作戦は、 必ず失敗しますよ。 そもそも、根性とか気合いとかでなんとか勝とうと思っていること自体、実力では負けていることを自覚しているわけです。 さらに120%の力を出して頑張りますとか…。 100%以上の力が出せるなら、どうぞ120%とは言わず、150%でも170%でも出しちゃってください。 もし、いつでも120%の力を出せると思っているなら、それは自分がひょっとしたらアイアンマンになれるかもって思っているのと同じぐらい勘違いしています。 100%の力を出すとか120%の力を出すなんて言葉は、スポーツ選手だけじゃなくクリエイターが言っているのも聞くことがあります。 スポーツの場合は、100%の力を出そうとすると体に力が入ってしまって、いい結果が出ないものです。 クリエイターの場合はと言うと、ある部分に集中しすぎて全体を見ることができなくってしまうことが多いと思います。 まぁ、そういう場合は次の日に続きをやろうとすると、あれ、なんか変だなとか思ったりするわけですよ。 いい結果を出そうとあまり集中しすぎると、逆に見えなくなるものが多くなります。 僕はこう思うんです、仕事で出す力って80%ぐらいでいいんじゃないかなと。 (みんなに80%の力を勧めて、自分だけ100%の力を出そうという作戦ではありません。) それぐらいが力が入りすぎず、いい感じで仕事が出来るように思います。 え〜と、こんな経験はないですか? すごくがんばってる仕事はうまくいかないのに、適当にやってる仕事が予想外にいい感じになってきたとか…。 では、いい仕事をするにはどうすればいいのでしょうか? (答えは簡単です。でもやるのは難しい。) 日頃から自分のスキルを高めるように努力すればいいのです。 毎日コツコツとジャケットを棒にかけて落として着て脱いでを繰り返す訓練で、 カンフーのスキルは...

大飯原発再稼働を無理矢理レンダリングにたとえると

読売オンラインによると、関西電力は大飯原子力発電所3号機(福井県おおい町、出力118万キロ・ワット)の再稼働で、最大8基の火力発電所(計384万キロ・ワット)の運転を停止する計画のようだ。 118万キロ・ワットの再稼働で384万キロ・ワットを停止? この記事をうけて「やっぱり電気足りとるやんけ」と突っ込んでる人が多いようです。 電気が足りている、足りていないという問題は置いておいて、原発1機動かせば、火力発電を8基止めれるわけですかぁ。 そりゃ、関電として原発動かしたいだろうな。 ところで、私はCG制作をしているわけですがCG制作というのは、いくつかのパートによって構成されていて、最終の行程がレンダリングというパートになります。 簡単に言うと、レンダリングは、すべてのパートの作業を画像にする一番重要なパートです。 レンダリングは、コンピューターが行う作業なので、私はひたすら待つだけです。 高性能なコンピューターを持っていれば、速くまたは、きれいな画像を制作できますが、低性能なコンピューターだと、遅くまたは汚い画像しか制作できません。 高性能なコンピューターを持っているもん勝ちの残酷な行程ですが、レンダリングをしないと画像にならないのですから、一番重要なパートになります。 そんなわけで、コンピューターには積極的に設備投資します。 どんどん買い足していくと、こんな状態になってしまったこともあります。 作業は1台でレンダリングを4台って感じですが、 個々のパワーが低いと台数が多くなってしまい、管理も大変になりますが思うほどのパフォーマンスが期待できません。 現在は、2.93GHz 6Core × 2のマシンが2台。 1台が作業兼レンダリング、もう1台がレンダリング専用。 レンダリングマシンを立上げずに仕事ができることも多いです。 レンダリングマシン1台で以前の4台以上の仕事ができます。 大飯原発再稼働を無理矢理レンダリングにたとえるとこんな感じです。

なんでも安易に考えすぎてない?

ここ数日TVのニュースで焼き肉の話題が多いですね。 そう、明日で生レバーが終わっちゃいます。 ある事件をきっかけに日本の食文化のひとつにピリオドがうたれるわけです。 ものごと安易に考えすぎるバカヤローからすれば、焼き肉なんて肉を仕入れるルートさえ確保すれば、あとは切って出すだけなので簡単な商売なわけですよ。 しかし実際は簡単に見えるものほど奥が深いわけで、素人が簡単にできるもんじゃないわけです。 いろんな技術が進歩して、情報も豊富な現代では、プロのスキルがなくとも簡単にできることも多くなりました。 とは、言っても本来それはアマチュアレベルの話しであって、プロフェッショナルレベルではないのですが、勘違いしてしまう人が多い。 こういう現象は、飲食業に限らずいろんな業種、職種で起こっているように思います。 以前、TVでフォッション雑誌の撮影風景を観て驚いたことがあります。 カメラマンは、若い女性でしたがカメラをしっかりホールドして持てていない。 「いやいやいや、カメラ持ててないやん。基本中の基本が出来てないやん。そんなんでちゃんと写真撮られへんやん!」と思わず突っ込んでしまいましたよ。 デジカメになってその場で確認できるし、多少のことは簡単に修正できるので、カメラとパソコン買えばプロカメラマンってわけですか。 最近、建材メーカーの商品に幅木や回り縁の出隅カバー、入り隅カバーってあるの知ってますか? 本来、出隅、入り隅の処理は45度にカットしてピタッと合わせるわけですが、最近の大工さんはこれが出来ない人が増えてきてると建材メーカーが言ってましたよ。 抽象的なデザインや造形って一見簡単そうなので簡単に手を出してしまいがちですが、安易に考えすぎてないですか? 絵画で言うなら抽象的は、写実的の手間にあるものじゃないんですよ。 抽象的は写実的の延長にあるものなんですよ。 写実的の手前にある抽象的にはまったく説得力がない。 なんでも安易に考えすぎてないですか?

CGやパソコン以外のこともたまには…。

産経新聞の記事によると、大阪府東大阪市の職員約30人の2親等以内の親族(親、子または兄弟姉妹)が生活保護を受給していることがわかったらしい。 また、同市の一般行政職員(平均42・8歳)の平均年収は715万5千円で、担当者は「職員なら必ず一定の収入があり、扶養できる可能性が高い。 という話しらしい。 こういったことはおそらく東大阪市に限ったことではないでしょう。 こんなことされていては、いくら税金があっても足らないわけです。 そもそも、日本の公務員は世界レベルから見て極端に年収が高い。 また、人口一人当たりの公務員数も極端に多いわけです。 それだけ優遇されているにもかかわらず、公務員、官僚などの悪行三昧はとどまることがないですね。 ここからは、私の極端な持論ですが、 公務員も官僚も悪くないと思いますよ。 悪いのは公務員や官僚の親ではないでしょうか。 よく耳にする話しでは、子供の進路について親はこう言うんですよ。 「あんた、公務員になっとき。潰れへんし、首になれへんし、給料もええし、なにより楽でええでぇ!」 (大阪弁ですみません、私的にはこのほうがリアルなもんで。) または、「しんどかっても、今勉強がんばっといて官僚になってみぃ〜。あと楽やでぇ〜、ええでぇ〜!」 まぁ、こんな感じですわ。 公務員や官僚を批判しながらも、我が子のこととなると手のひら返したように公務員を勧める親に問題があるのではないでしょうか。 晴れて公務員になった子供は親の言っていた通りに楽して儲けているわけです。 (親の言うことをよく聞く素直な子なんですよ) 我が子に公務員を勧めるのは、当たり前ですが悪いことではありません。 しかし、本来はこのように勧めるべきでは、 「公務員は、みんなががんばって働いて納めた税金から給料をもらって働くわけだから、みんなのために一生懸命働かないといけないし、責任も重いので自覚を持たないといけない重要な仕事ですよ。それでも公務員になろうと思うならみんなのためにがんばりなさい。」 こんな感じに親から言われたら、もう少しまともに働くんじゃないでしょうかね。

Adobe Creative Cloud

昨日、AdobeからCS6の発表がありましたね。 僕のところでは、PhotoshopとIllustratorを単品購入して使っています。 After EffectsやLightroomなどは使っていません。 そのような用途は、Final Cut Pro XやMotion、Apertureを使っていますので。 従来どおりPhotoshopとIllustratorをバージョンアップすると、PS ¥26,250とAI ¥26,250で ¥52,500になります。 Production Premiumのバージョンアップが ¥49,350なので、単品アップグレードはかなり損なわけです。 さて、CS6からはサブスクリプションも導入されて新たにCreative Cloudとメンバーシップ制度が始まります。 Creative Cloudとは、Adobe Creative Suite® 6のすべてのアプリケーションをダウンロードしてインストールできるほか、ファイルの共有、共同作業、配信に役立つ各種オンラインサービスにもアクセスできるというものです。 こちらが、年間契約で月額 ¥5,000なので年間 ¥60,000というわけですね。 Creative Suite 6 Master Collectionのバージョンアップが ¥67,725なのでこれよりも安いし、はじめに購入する必要もなし。 さらにCS3ユーザーは特別価格で初年度は年間契約で月額 ¥3,000になります。 なんという価格設定。 これは、罠とは知りながらCreative Cloudを申し込んでしまった(笑。 現在AdobeユーザーはCS2〜CS3を使っている人が一番多いらしいです。 (もっと古いバージョンを使っている人もたくさんいます。) Adobeの製品もかなり熟成されてきて、古いバージョンでも機能的には十分って人がほとんどじゃないでしょうか。 もうこれ以上バージョンアップの必要がないとか、毎回のバージョンアップは必要ないと思ってる人も多いはずです。 これでは、Adobeにお金が入ってきません。 新規購入なんて、ソフトがだいたい行き渡るとそんなに売れるものではありませんので、 ソフトのバージョンアップ代金は、ソフトウェア会社の安...

ノマドワーク

昨日、情熱大陸でノマドワークスをやっていたので観てみた。 はっきり言ってカフェなどのお店もノマドワークは迷惑じゃないのかな。 こんなことを言うと、仕事ができるようにWi-Fi入れてるお店も多いと反論する人もいるでしょうけど、それは意味が違うようにも思う。 僕も外出先でiPadやパソコンを開いて仕事をすることはありますよ、当然カフェでも。 しかし、それは外で仕事をすることを目的としていない。 外出先で、急遽仕事をする必要があったり、外出中にもかかわらず仕事を進めないと間に合わないなどの場合であって、そんな時にWi-Fiが使えたりするとほんとありがたいわけです。 ところが、ノマドワークってはなから外で仕事をすることを目的としているわけでしょ。 そんなこと、みんなやりだしたらどうなる? 良い例があります、関西のある大学の近くにあるマクドナルドが大学生を立ち入り禁止にしました。理由は、店内で勉強するから。 勉強をする大学生に店を占領されてしまったわけです(笑。 要するにノマドワークも大学生も度が過ぎているわけですよ。 物事の限度と言う観念が欠落しているんでしょうね。

体験によって得られるもの

昨晩はマカオから帰国し、録画してあった「SPACE BATTLESHIP ヤマト」を観ました。 マカオの話しの続きかと思いきや、突然実写版宇宙戦艦ヤマトの話……?。 関係なさそうではありますが、僕にとっては大いに関係があるわけです。 では、その話しを続けましょう(笑。 かなり評判の悪い映画ではありますが、VFX部分に関して技術的には悪くないと思いますよ。 しかし、「SPACE BATTLESHIP ヤマト」に限らず日本のVFXは、スケールが小さく重量感がなさすぎる。 これは、僕らも陥りやすい問題だと思うのです。 CG制作は緻密な部分が多いので、どうしてもそういう部分に細心の注意を払います。 そうすると、どうしてもこじんまりとまとまってしまう傾向にあるわけです。 また、忙しいと時間も限られるので必要な資料はネットの画像検索で済ませてしまうことも少なくありません。 ところが、実際に自分が体験していないものを表現するには限界があるのです。 たまには、日常生活から飛び出してスケールの大きなものを実際に観て体験してみることも非常に重要です。 そして、こじんまりとまとまってしまう傾向をリセット、体験によって得られたもをビジュアルに反映。 はい、そんな理由からマカオに行ってきたわけです。 これからも時間があれば、いろんなところへ行ってみたいと思います。 マカオもまた行きます、負けたお金取り戻しに…(笑。

3DCG AWARDS 2011にて

昨日、3DCG AWARDS 2011にてデモってきました。 (正しくは、デモンストレーションをおこなってきました。) 今年は、東京でのプレゼンテーションが多いのですが、毎回いい勉強になります。 さすが東京はユーザーの層が厚い。そして熱い。そして会場も暑かった。 持ち時間は45分と短めなので、家一軒をモデリングからレンダリングまでやってきました。 普通は逆で、持ち時間が短いとモデリングからレンダリングまで完成させるデモなんてやらないと思うんです。それって非常にデンジャラスですから。 でも、普通じゃない方が面白いでしょ。 だから持ち時間の短い時はあえて、モデリングからレンダリングまで完成させるデモをやります。 毎回デモ中に何かのトラブルは起こりますが、そのトラブルをその場で回避するのもライブ感があって面白いじゃないですか。 今回は、なぜかスナップパレットがうまく作動しないトラブルが…。 プロジェクターにつないだ時から発生したので、グラフィック系に問題があったような、ないような…。 そんな事情はお構いなしに時間は過ぎていくわけですから、原因追及も中断もしません。 ドラッグスナップリジッドを使いたいわけだから、同じようなことができるアクションセンターのセンターをエレメントにしてスナップの形状、頂点と組み合わせて使用しました。 後半は、完全ではないもののドラッグスナップリジッドが使えたのでよかった。 トラブルに遭遇した時のドキドキ感と、どう回避するかのワクワク感が結構クセになってる今日この頃です。

プロダクトデザインのビジュアライゼーション

先週末の土曜日、modo user group Tokyo 第四回勉強会に参加してきました。 I have participated in fourth time of modo user group Tokyo study meeting on Saturday of last weekend. 今回は、特別ゲストの Hayden Martis さんのプレゼンテーションから始まりました。 At first, presentation of Mr. Hayden Martis's of a special guest's  was performed. Haydenさんのプレゼンテーションは大変すばらしい内容でした。 His presentations were very wonderful contents.  Haydenさん、すばらしいプレゼンテーションをありがとう。 Thank you for the presentation wonderful to Heiden.  今回のHaydenさんのプレゼンテーション、それから10/8に行われた柳澤郷司氏(Sustainable Designer/Practitiorer)のプレゼンテーションと、プロダクトデザインのビジュアライゼーションの事例を拝見すると、このような用途においてのmodoの優位性を実感できます。 まるで、modoがプロダクトデザインのビジュアライゼーションのために生まれてきた専用ソフトかのように錯覚してしまうほどです。 「こんなようにmodoを使ってみたい。」「そうだ、プロダクトデザイナーに転職しよう」と 一瞬思ってしまうほど…(笑。 そんなmodoとは、 モデリング…おそらくではなく、間違いなく最強です。 どんな形状でもかかってきないさい!ポリゴン、オリジナルSDS、P-sub、スカルプト、マルチレゾリューション、パッチカーブとモデリング手法のデパートやん。 また、モデリングは使いやすいだけでなく、スピーディー。 誰に聞いても他のソフトでモデリングするより2〜3倍速いと答えます。 老若男女、お金持ちの人も貧乏な人もすべての人が一日は24時間。時間は無駄にしちゃいけません。モデリングはmodoでや...

スティーブ・ジョブズ氏 他界

好まざる現実は、時として突然訪れます。 アップルは前CEOで現会長のスティーブ・ジョブズ氏の死去を発表しました。 享年56歳。私とそれほどの年齢差がありません。 これほどまでに創造の才能を持った人はいたでしょうか。 心からお悔やみ申し上げます。 私は、もしもこの世にMacがなければCGの仕事をしていなかったかもしれない。 いや、していなかっただろう。 それほどまでに、Mac、Apple、スティーブ・ジョブズ氏は私の人生を大きく左右している。 思い起こせば、初めて買ったMacは、Classicだった。 それからColor Classic II 。当時はヴィマージュというビデオカードを入れて、デュアルモニタでインテリアのプラン作成に使ってた。 初めて買ったノートパソコンは、PowerBook 145 だったと思う。そのあと、PowerBook Duo 280c とDuoDock 買って事務所と自宅で同じ環境で仕事出来るようにした。 この頃はすっかりApple信者になってしまい、Newton Message Pad(PDA)やQuickTake 100(多分、一般用のデジタルカメラでは世界初だったと思う)も所有していた。 しかし、その後の数年間は、どんなMacを使っていたのかまったく記憶がない。 ネットで歴代Macを調べてもどれを使っていたのか思い出せない。 それはちょうどMacが低迷していた時期でもあり、私自身もMacに対しての魅力が薄れていたのかもしれない。 再び記憶が蘇ったのは、PowerBook G3 (Bronze Keyboard)からだ。 PowerBook G3は、それほど好きなモデルでもなかったけれど、かなり愛着があった。 それほどよく活用したのだと思う。 その後は、iMac (Flat Panel)とPowerBook G4を使っていた。 おそらく、CGの仕事が増え始めたのはこの頃だと思う。 そしてPower Macintosh G5。20年以上続けたインテリアスタイリストの仕事から完全にCGクリエイターに切り替えたのはこの頃。 Power Macintosh G5から現在のMac Proまで、基本的に見た目が同じグラフィックワークステーションを10台以上使ってきた。さらにMacBook Pro3台ぐら...

なぜ、modoのモデリングは優れているのか?

連日、CINEMA4D、V-Rayと格闘してきましたが、ひとまず休憩。 あとはCINEMA4Dの日本語ヘルプが公開されてからわからないところを再度勉強します。 先日、CINEMA4D R13の仕様で困ったところがありサポートに連絡してMAXONにレポートしてもらいました。 どんな内容かと言うと、軸ハンドルをクリックした時点で少し移動(ずれ)してしまうのです。 (回転、スケールも同じく少しずれます。) R13からは、微調整モードも兼ねているらしく、クリックしてからドラッグで移動という感覚ではなく、いきなりドラッグで移動という感覚で使用するらしい。 なるほど、そういう意味ではクリック時の移動(ずれ)は、問題にならないのかもしれないですが、そのことからCINEMA4Dの最大の問題点が見えたような気がします。 (これは、CINEMA4Dに限ったことではないと思いますが…) 最大の問題点とは、ユーザーの意思や操作より機能が優先されてしまうことです。 軸ハンドルの件もユーザーはクリックしただけで移動していないのですが、微調整モードの機能の都合で少しずれてしまうわけです。 クリックしてからドラッグで移動であろうが、いきなりドラッグで移動であろうがクリックした時点で移動してはだめなのです。これはユーザーの操作ではないからです。 また、これは以前からの仕様ですが、Xハンドルを操作して移動する場合でもスナップがオンになっていればX方向以外にも移動します。これも間違っていると思います。 Xハンドルを操作すると言うことは、ユーザーはX方向に移動するという意思を持って操作しているわけですから、スナップ機能が優先されてX方向以外にも移動してはいけないのです。 ベベル、ナイフ、押し出し…など、どの機能もCINEMA4Dは多機能です。 例えばナイフですが形状を横切るようにドラッグしてポリゴンをカットします。 当たり前の操作ですが、あなたはそれでいいですか?そのカットでいいですか? なにを言いたいかというと、ほとんどの操作はマウスボタンを離した時点で決定されます。 ユーザーの判断とは別にマウスボタンを離した時点で確定されます。 必ずしもマウスボタンを離すことがユーザーの判断の確定ではないはず。 カットする位置がそれでいいかどうか考える時間もなく一発勝負に...

modoとCINEMA4DとV-Ray

連日、CINEMA4D、V-Rayと格闘中です。 モデリングはmodoでおこないますが、一旦CINEMA4Dに持っていくと変更や修正はCINEMA4Dでおこなう方が効率がいいはず。 そんなわけで、CINEMA4Dで変更作業のシュミレーション。(モデリングの特訓) しかし、実際にCINEMA4Dでモデリングしてみるとmodoとのレベルの差は明らか。 modoで1〜2時間もあれば十分できる変更もCINEMA4Dでは、半日以上かかってしまった。 この時間の差は慣れの問題じゃなく、モデリングの操作性にそれぐらいの差がある。 CINEMA4Dもよくなったとは言え、やはりmodoと同じことをするのに2〜3手間多くなってしまう。 しかし、レンダリングとなるとV-Rayが圧倒的に優れている。 まぁ、V-Rayはレンダラーソフトなので優れていて当たり前。 統合ソフトのレンダリングの方が優れていたら、誰もレンダラーなんて買わないやん。 modoのレンダラーの特徴は、リアルタイムプレビューと高速レンダリング。 現在のVRAY for C4Dには、RTが搭載されていないのでプレビューできません。 しかし、VRAY for C4DはCINEMA4Dと完全統合されているので、インテラクティブレンダーをV-Rayのエンジンで表示できるのがせめてもの救い(笑。 レンダリング速度は、modoの方が速そうに思っている方も多いでしょうけど、同程度の品質となるとV-Rayの方が圧倒的に速いと思います。 とにかくV-Rayは賢いレンダラーです。 なので、高品位な画像制作のためにはCINEMA4Dは絶対に通らなければいけない茨の道と思って、頑張らねば…。

もし、車で例えるなら…

Macは昔、「パソコン業界のポルシェ」なんて言われたこともありますが、 「なになに業界のなになに」とまったく違うものに例えることはよくあります。 この場合、コンセプトが似ていたり業界の中でのポジションが近かったりするわけです。 しかし、Macも昔とずいぶん変わりました。 今、Macを車に例えるならアウディのような気がします。 共通点は、デザインへのこだわり。シンプルではあるが研ぎすまされたデザイン。 また、すべてに置いて根本的な部分に対してのこだわりとアプローチ。 軽量アルミハイブリッドボディ「アウディ ウルトラ」は、Macの「ユニボディ」。 そんな感じで、CGソフトも独断と偏見で車に例えてみました。 まずは、modo。 modoを車に例えるならシトロエン。 共通点は、独創的で先進的。ひとことでいうならアバンギャルド。 シトロエンは、昔にBXブレークに乗っていたことがありますが、実際に乗ってみないとわからない、他の車とは次元が違う乗り心地があります。 modoも同じく使ってみないとわからない次元の違う使いやすさがあります。 そんなシトロエンの乗り心地を実現しているのが、ハイドラクティブサスペンションシステム。modoでいうところのシェーダーツリーみたいなもんです。 どちらも、高い理想をコンセプトに設計されていますが、そのコンセプトに技術が追いついていない部分もチラホラ。結果、若干トラブル多め。(シトロエンもよく故障しました。) しかし、30年以上車に乗っていますが、一番印象にに残っている車ですね。 今でもあの頃に戻って乗ってみたい車ナンバーワン。 次は、CINEMA4D。(来週にはR13が届くはず。それについてはまた後日。) CINEMA4Dは、made in ドイツなので、ドイツ車に例えるのが妥当のようにも思えるのですが、私のイメージでは北欧車。ボルボというよりはサーブかな。 CINEMA4Dを車に例えるならサーブ。 質実剛健。地味ではあるけどいろんな部分にこだわりが感じられるものつくり。 車好きは、サーブと言えば知っているがそうでない人には知名度やや低い。 CG関連業務の人は、CINEMA4Dと言えば知っているがそうでない人には知名度やや低い。 サーブは以前に9-3に乗っていたことがありますが、非常にいい車です...

The road to hell is paved with good intentions

「地獄への道は善意で敷き詰められている」 本来の意味とは少し違いますますが、この言葉をもじって少し…。 一昨日は、modo UserGroup Osakaのmodo勉強会を行いましたが、新しい方も多数ご参加いただきとてもうれしく思っております。 また、勉強会後にお礼のメールも沢山いただいて、みなさん次回も参加したいとのことでしたので、「modoをmodoらしく」についてご理解いただけたのではないかと思っています。 さて、本題に入りますが個人的な意見として、 modo初心者の方にもの申す! スクリプト、特にモデリング関連のスクリプトは使わない方がいい。 まぁ、スクリプトに限らずUIのカスタマイズなどオリジナル仕様はmodoをある程度使いこなせるれるまでお預けにして、まずは、デフォルトのまま使うべきでしょうね。 スクリプトを使うと、難しい操作や時間のかかる操作があっと言う間にできてしまうので、効率よく作業ができるのですが、大半のスクリプトはmodoの標準機能で問題なくモデリングできます。 要するにスクリプトはmodoの習得の妨げになるからです。 modoはLuxologyのフォーラムなどでたくさんのスクリプトが公開されています。 私も出来るだけチェックしたり、一度使ってみたりはしていますがすごく便利なものもあれば、それほど便利でないものもあります。 modoの操作が不慣れな段階からスクリプトに頼ると自分にとって必要なスクリプトの見極めもできなくなります。 要するに、初心者にとってスクリプトは「地獄への道は善意で敷き詰められている」の善意みたいなもんなんですよ。 少し悩んだり、時間がかかったりした方がいいんですよ。 その方が必ず将来の自分のためになる。 ちなみに、私は初心者ではないですがあまりスクリプトは使いません。 モデリング系のスクリプトで使っているのは、UNBEVELとPERFECT CIRCLEとROUND SQUAREの3つだけ。 モデリングは結構楽しんでやっていますので、スクリプトを使わない方がいろんな方法が試せて面白いじゃないですか(笑。

modoをmodoらしく

どんなソフトでもそうなのですが、マニュアルやヘルプを読んで操作を習得するのは難しいものです。 私が思うにマニュアルは辞書なのです。わからないことを調べるものであって、使い方を覚えるものではないと思います。 どの項目も同じ重要度で書かれていて、絶対に理解しなければいけないことも、あまり理解する必要がないものも同じテンションなので、使い方を覚えるには適さない。 また、modoの場合マニュアルに書かれていないことが多いようにも思います。 Luxology.TVでは、いろんなTipsが紹介されていますが、初心者がこの中で自分が必要なコンテンツをチョイスするのはやや難しいようにも思います。 トレーニングビデオも沢山リリースされていますが、これも初心者にとってはどうなんだろう。 例えばベベルを使うとき、ベベルの説明までしているわけではないですし。 実際、私のビデオでも説明していない基本的なことで質問されることも多々あります。 でも、全部説明していたら大変な収録時間になるし、中、上級者は退屈なビデオになるでしょう。 何を言いたいかというと、初心者が必要な基本機能を習得する教材がないのです。 さぁ、modoを使う準備が出来ましたという状態にしてくれるものがないんですよ。 それは、ユーザーが解説本を望んでいることからもうかがえます。 本には本のよさがあるのはわかりますが、個人的にはビデオのほうがいいと思う。 私は本や記事を書いてきた経験から言うと、modoのような動きのある機能はビデオの方がわかりやすいからです。 従来のトレーニングビデオのように何かを作成するということでなくてもいいと思うんですよ。基本的な機能をまとめて習得できるビデオがあってもいいのではないでしょうか。 例えば、modoは正確に早くモデリングすることができます。 また、変更などの作業も他のソフトでは難しいこともmodoなら簡単にできます。 もし、そう感じていないなら基本機能を習得できていないはずです。 だから勉強会では、まずmodoの基本機能を理解して頂いて、modoをmodoらしく使えるようになってもらえればと思っています。