スキップしてメイン コンテンツに移動

HDRE Kit_03

前回は、前説のような解説をだらだら書いてしまいましたので、今回は具体的なレビューを…
まず、今回リリースされたのはHDRE Urban KitとHDRE Landscape Kitの2種類。
各kitには、5シーンづつ収録されています。
また、各シーン読み込むと背景を選択することができます。
背景のバリエーションはシーンよって異なりますが、ほとんどが6アングル、中には12アングルのシーンもあります。
使用状況は、LuxologyのHPのビデオなどを見て頂くのがわかりやすいと思いますので、ここではビデオでは把握しにくい部分を補足しておきます。
シーンを読み込むとシェーダーツリーはこのようになります。

HDRE Groupはシャドウキャッチャーです。
HDRE Reflには、反射用のパノラマ画像8192×4096のLDRI画像が入っています。
HDRE Backplateには、背景用の画像、約4287×2847のLDRI画像が入っています。
HDRE Envには、ライティング用のパノラマ画像、360×180のHDRI画像が入っています。
ライトHDRE Sunは自然科学ベースに設定されています。
また、静止画用とアニメーション用のカメラも追加されます。
初期設定のEnvironmentは自動的にオフになるのでご心配なく。
さらに出力ガンマは自動的に2.2に設定され、背景画像もリニアワークフローの設定になります。
ライトや環境の明るさ、シャドウ、スペキュラーなどほとんどの設定はHUDで調整できますので、少し複雑になったシェーダーツリーを操作する必要はほとんどありません。
また、中、上級者はシェーダーツリーで反射、背景、ライティングを個々に調整することもできます。
HUDには、その他におもしろい機能もあります。

これは、HDRE Urban Kitだけの機能になりますが、路面に水たまりをつくることができます。(水たまりの量なども調整可能)
前々回のHDRE Kitを使った画像はどちらも太陽と環境の明るさをHUDで少し調整しただけでその他の設定は一切おこなっていませんので、初心者の方でも簡単にあれぐらいの画像はレンダリング出来ると思います。
このようにHDRE Kitはすばらしいコンテンツですが、1つ問題が…。
それは、あなたが必要としているシーンがあるかどうか?
あれば、HDRE Kitは最強の武器になるでしょう。
このコンテンツは今後もいろんなシーンがリリースされることを切に願います。
日本のオフィスに居ながら、modoで世界中のシーンをバックにフォトリアルCGを制作できるのもそう遠くはなさそうな予感がします。

コメント

  1. hibiさん、いわいです!

    HDRE の記事全て拝見しました。すっっごくわかりやすかったです!何も考えずにHDRIだけだと、レンダーしたときに背景がぼけちゃうって話は、以前、吉井さんから聞いてなるほど〜な感じでしたが、HDRE Kit はどうして背景がくっきりレンダーされるのかは、hibiさんの説明なしにはわかりませんでした。いや〜本当にLuxology ってすごいなと思いました。

    hibiさんがおっしゃるとおり、今後色々なシーンがリリースされると良いですね。お話が長いのは悪い癖でなくて、良い癖だと思うので、これからも長いお話を期待してますw

    返信削除
  2. いわいさん、こんばんわ。
    最近は、おもしろいコンテンツが続けてリリースされていますね。
    特別難しい技術を使ってるわけじゃないですが、アイデアがいいというか、クリエイティブですね。
    また、modoの標準の機能で作られているので、勉強になると思いますよ。
    HDRE Kitは、撮影さえできれば自分で作るのも難しくないはずです。

    「これからも長いお話を期待してますw」
    >そう言って頂けるとホッとします。
    家では、いつも話が長いと怒られていますので(笑。

    返信削除

コメントを投稿

このブログの人気の投稿

MAYAのベベルの疑問解決!

エッジベベルはコーナーを切り落としたり、丸めたりとよく使う機能です。 MAYAの場合、ベベルを起動するとビュー内にウインドが表示されすぐに操作できるので大変便利です。このウインドはベベルだけではなく、押し出しやブリッジなど他の機能でも表示されます。 しかしほとんどの場合、ベベルは実寸で適用するのでMAYAの割合でサイズを設定するのは不便だなと感じていました。 ちなみにMODOは実寸のみ、CINEMA4Dは実寸がデフォルトで割合に変更も可能。 MAYAはCINEMA4Dとは逆で割合がデフォルトで実寸での適用も可能。 実寸での適用する場合は適用時にベベルオプションウインドで入力するか、アトリビュートエディタまたはチャンネルボックスレイヤエディタで割合から絶対(実寸)に変更しますが、ビュー内に表示されるウインドでは割合での入力しかできないので不便だなと思っていました。 しかし、ウインドの右上のボックスをクリックすれば表示させる内容などをカスタマイズができるんですね。 これ、今までは知りませんでしたわぁ〜。 設定値のコピペやウインドのサイズも変更可能ですやん。 こりゃ便利だぁ。 ちなみに、MAYAのベベルはなんでデフォルトが割合やねんと思っていましたが、割合でベベルというのも使い出すと色々便利だと思うようになった今日この頃です。 MODOは、こっち方向のベベルもできるようにして欲しいなぁ〜。

MAYAのマニピュレータその2

一般的にマニピュレータはX赤、Yグリーン、Zブルーになっています。またMAYAはセンターが黄色になっています。センターが黄色の状態ですべての軸がフリーの状態です。 例えばX軸をマウスでドラッグして移動すれば、X軸が黄色になります。また、X軸をクリックしても黄色になります。黄色いX軸がフリーでY、Z軸はロックされた状態になります。X軸にしか動かないのでマニピュレータを動かさなくても画面内を中ボタンドラッグで移動できます。 またモデリングツールキットからでも軸のロックはできます。赤のXのボックスをクリックするとYとZのボックスはグレーになってX方向だけがフリーになります。またマニピュレータの絶対値も表示されているの色々と便利ですし、数値を入力することもできます。マニピュレータの話からはそれますが、ピボット編集の下にあるステップスナップは、MODOで言うところの「固定増分値」、CINEMA4Dだと「量子化」です。要するに1.00だと1cm刻みで移動します。例えば変更作業でいろんな箇所で3cm移動させる場合にMODOだと固定増分値を30mmにセットします。ただMODOはこの設定が初期設定にあって使い難いのでフォーム編集でツールバーに追加したりします。 MAYAの場合はいろんな箇所で3cm移動させる場合はもっといい方法があるのでそれはまた書きます。 ステップスナップはどのソフトにもある機能ですが、MAYAには相対値と絶対値があります。キャプチャは相対になっていますが、絶対にすれば絶対値の1cm刻みになり、現在XとYの絶対値には小数点以下2桁の数値になっていますがこれを整理することができます。 軸方向のロックはMAYAでは特にスナップの時によく活用しています。具体的な使用方法はスナップの時に書きます。

数値入力

地味な話ばかり続きますが、仕事する上で大切な部分でもありますので、もうしばらくお付き合いをよろしく! 例えばオブジェクトまたはエレメントを移動する場合に決まった数値分移動すること もあれば、移動してその移動距離を取得したいこともあります。 MODOやCINEMA4Dはマニピュレータを移動させると、マニピュレータの近くに移動した数値が表示されるので、どれだけ移動したかわかります。またMODOは移動のトランスフォームの項目でもわかります。MODOはほとんどのツールに数値が表示されるし、数値を制御できるので、大変便利だと思います。 MAYAはマニピュレータを移動すると移動した数値を表示する機能は基本的には多分ありません。しかしユニバーサルマニピュレータだけは移動量だけではなくオブジェクトのサイズも表示されます。また表示されている数値を変更するとその数値分移動、サイズ、回転します。マニピュレータのハンドルをクリックすると数値入力フィールドが出てきます。 すごく多機能で「大したことできそう」感が漂いますが、オブジェクトのバウンディングボックスに対しての操作だけなので大したことはできません。あまり使われていないからか、MAYA2015はシェルフにあったはずですが、MAYA2016ではメニューからしかアクセスできまん。 ではMAYAで移動した距離を取得する方法は?と一瞬考えましたがこれぐらいのことなら少し調べればmelで書けます。とにかくどこかに表示できればいいわけですしね。とは言ってもそんなことしている暇もないので、現状はスクリプトエディタに表示されるコマンドから移動距離を確認しています。 (はい、mel書かなくても表示できちゃいました。) さて、次に移動させる数値がわかっている場合はマニピュレータで移動するよりは即数値入力が一番手っ取り早いわけです。MODOはWキーで移動ツールを起動して数値を入力してspaceキーまたはQキーで移動ツールを解除という流れになりますが、以前からこれ結構面倒な手順だなと思っております。 MAYAは数値入力で移動するにはステータスラインにある入力ラインが手っ取り早いです。 ハイパーシェードのアイコンの横にありますが、多分デフォルトでは畳んでありますので、ひっそり感はマックスです!また、見た目もかなり「大したこと